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子どもがペットの死を受けとめるために

多くの子どもにとって、ペットの死ははじめての「別れ」の経験です。正直に、やさしく伝えることで、健やかに悲しむ手助けができます。

執筆 , Founder監修 Piero Nanni, Founder公開日

正直に、はっきりと

真実をやわらげたくなるものですが、「眠っている」「いなくなった」といったあいまいな言い方は、子どもを混乱させたり怖がらせたりします。眠ることや、ほかの人がいなくなることを不安に思うようになるのです。やさしくても正直なことばを使ってください。その子は死んだこと、それは体が動かなくなったということ、そしてもう戻ってこないことを伝えましょう。そして、あなたのせいではないと、しっかり伝えてあげてください。

年齢ごとに知っておきたいこと

5 歳未満

小さな子どもは、死が取り返しのつかないことだとまだ理解できず、何度も「どこにいるの」と聞くことがあります。落ち着いて、同じ答えを繰り返すことが助けになります。

6〜10 歳

死が最終的なものだと分かりはじめ、具体的で細かい質問をすることがあります。その子の理解に合わせて、正直に答えてあげてください。

10 代

大人に近い悲しみ方をしますが、気持ちを隠すことがあります。悲しくていいのだと伝え、あなた自身の悲しみも隠さず分かち合ってください。

感じることを許してあげる

悲しむことは当たり前で、大人も同じように感じるのだと、子どもに見せてあげてください。「早く元気に」と急かさないでください。すぐに新しい子を迎えることも避けたほうがよいでしょう。失ったものは簡単に取り戻せる、というメッセージになりかねません。完璧なことばを探すより、そばにいて、話を聞くことのほうがずっと大切です。

家族で偲ぶ

絵をかく

その子への絵やカードをつくることは、子どもが安心して気持ちを表す方法になります。

小さなお別れの会をする

好きだった思い出を話す、花を植えるといった簡単な会が、子どもが受けとめ、お別れをする助けになります。

一緒にメモリアルをつくる

写真を選び、思い出を書くことで、子どもは「偲ぶ」ことに自分から関わることができます。

話し続ける

子どもが話したいときに、いつでもその子の話をできるようにしてあげてください。思い出をたどることは、回復の一部です。

ご自身も悲しみのただ中にいらっしゃるなら、ペットロスとの向き合い方のガイドが、ご家族みんなで前を向く助けになるかもしれません。

年齢ごとに、子どもが理解できること

おおよそ 5 歳未満では、死が取り返しのつかないことだとは理解されません。3 歳の子が落ち着いて知らせを聞き、その晩も、翌週も「猫はいつ帰ってくるの」と尋ねることがあります。これは否認ではありませんし、同じ答えを繰り返すことは冷たさではありません。そうやって、一度ずつ、その概念がつくられていくのです。

おおよそ 5 歳から 9 歳のあいだに「もう戻らない」ということが実感され、それとともにとても具体的な関心が生まれます。体はどうなるのか、痛かったのか、誰にでも起きるのか。まっすぐ答えてあげてください。子どもは、大人が思うよりずっと正確な情報を受けとめられます。それよりつらいのは、何かを隠されていると感じることです。

10 歳ごろからは、大人に近い悲しみ方になり、思春期ならではの難しさも加わります。もっと家にいてあげられなかったという罪悪感、行き場を探す怒り、誰の前でも泣きたくないという強い気持ち。10 代の子はしばしば、悲しみを横から表します。友だちを通して、音楽を通して、あるいはまったく関係のないことでの突然の口論として。

使いたいことば、避けたいことば

「死んだ」と伝えてください。「旅立った」「眠っている」「眠らせてあげた」「いなくなった」ではなく。婉曲な言い方はその場をやわらげるために選ばれますが、別の問題を確実に生みます。眠ることや動物病院を怖がるようになる子、あるいは「いなくなっただけ」だから見つかるはずだと待ち続ける子が出てくるのです。

たいていの年齢に通じる言い方の例です。「ミロは今朝、死にました。とても年をとっていて、とても具合が悪かったから、体が動かなくなったの。獣医さんが、痛くないように助けてくれたんだよ。もう戻ってこないし、みんなとても悲しい。」

「どうして」と聞かれたら、同じことばで、何度でも答えてあげてください。その繰り返しこそが大切なことです。「お母さん(お父さん)も死ぬの」と聞かれたら、正直に、短く答えてください。たいていは「まだずっと長くここにいるつもりだよ」という本当のことばで十分です。

悪い子だったから連れていかれた、いたくなかったから出ていった——決してそう言わないでください。子どもはその理屈を、訂正が間に合わないほど早く自分に当てはめてしまいます。

お別れの場に立ち会わせるかどうか

安楽死の場に立ち会うかどうかを自分で選ばせてもらい、これから何が起きるかを正直に伝えられた子どもは、外され、あとから知らされた子どもより、おおむねうまく受けとめられます。大切なのは「選べること」です。差し出され、説明され、そして本当に断ってもよいということ。

立ち会わない場合は、別のお別れを用意してあげてください。前の晩にさよならを言う、一緒に持たせる絵をかく、毛布を選ぶ役をする。子どもは、自分に役割があったことをずっと覚えています。

大人とは違う反応を予想しておいてください。多くの子どもは知らせを聞き、2 分ほど泣いて、「今日の晩ごはんは何」と尋ねます。それは自然なことです。子どもの悲しみは、ふだんの活動の合間に短く訪れます。3 週間後の寝る前に急にやってくる涙も、同じかたちの一部です。

一緒に偲ぶ

子どもには、話し合いより「やること」があるほうが向いています。一緒に何かをつくってみてください。首輪と迷子札をしまう箱、絵、写真を並べた 1 枚、世話をする鉢植え。つくるという行いが、気持ちの置き場所になります。そして大人にとっても、正面からではなく横から、その話をするきっかけになります。

つくるものには、子ども自身のことばも入れてあげてください。5 歳の子が犬について書いた一文が、そのページでいちばん本当のことばであることは、めずらしくありません。自分の書いたものが大人のことばと並んで残ることは、子どもにとって大きな支えになります。

家族だけでは足りないサインにも気を配ってください。数週間たっても落ち着かない睡眠、学校へ行きたがらないこと、おねしょや後追いが戻ること、自分のせいだという思いが消えないこと。どれもかかりつけの医師に相談する価値があり、どれも、あなたの対応がまずかったというしるしではありません。

家族みんなで偲ぶ

一緒にメモリアルをつくることは、子どもが愛した子をたたえるやさしく長く残る方法であり、寂しくなったときにいつでも訪ねられる場所にもなります。